グオオオー
ガアアアー
マドリード北西部に位置する都市レオンのホステルにて地鳴り級のいびきで叩き起こされた。
どうやらこのホステルには震源地(おっさん)が複数あるようで地鳴りが未来永劫鳴り止むことはなさそうだ。
一度起きてしまうと寝たくてももう寝れない。
これは「巡礼しなさい」
そんな神のお告げだなのだろう。
早朝6時から巡礼を開始することにした。
夜明けのサンティアゴ大聖堂↓
ちなみにレオンという街から巡礼を始めた理由は以下。
サンティアゴ巡礼においては原則どこから歩いてもオッケー。
最終的にサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に辿りつけば良い。
フランス人の道、イギリス人の道、ポルトガル人の道など色々とルートはあるが、歴史的にはフランス人の道が権威性がある模様。
このフランス人の道とはフランスとスペインの国境にある街サン・ジャン・ピエド・デ・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を結ぶ約780kmの工程のこと。
ただ、フランス人の道の全工程を歩こうとすると1ヶ月以上かかるので僕は途中のレオンから開始することにした。
レオンからサンマルティンという街まで24キロ歩いた。
24キロ歩くのって単なる苦行と捉えれば苦行になってしまう。
肉体的にも結構疲れるし、別に劇的に風景が変わるわけでもなく道が延々と続いているだけだからつまらないと考えるとつまらなくなる。
だから楽しもうと思う決意こそ重要なのかもと思った。
実際、楽しむためにやった努力がいくつかある。
◯仲間づくり
僕と同じくレオンから巡礼開始予定のブラジル人がホステルにいた。話しかけて意気投合して一緒に巡礼することにした。
これが大正解で仲間がいると巡礼はより楽しくなるなと感じる。道中で料理を食べた際にも感想をシェアする相手がいるだけでも楽しいもんだ。
あと1人よりも2人のほうが実利的なメリットも多大。
商品やサービスを買うときに1人だと多すぎるものがあった場合に二人で割り勘できたり、トイレに行っている間に荷物を見張っておいてもらったり。
◯好きなように食べることを自分に許した
道中、朝食や昼食、軽食で好きなものを思うままに食べた。
トルティーヤ、生ハム、クロワッサン、コーヒー、ジュースなど飲み食いしたいものを思うままに飲み食いした。
疲れが出てきても美味しい食事を食べるとまたやる気が出てくる。
巡礼では食べたい、飲みたいものはストッパーをかけすぎずに摂取すべき。どうせ歩きまくってカロリーも消費するしね。
◯足のマメ対策を鬼頑張る
ネットでも多くの人に言及されてることだけど。
歩いてできるマメが最大の天敵らしい。マメができると痛くて歩くのがストレスになる。歩き方も変になって足を痛めやすくなるそうだ。
若者でも足を痛めて巡礼を途中でギブアップする人もいるそう。
だからマメ対策が鬼重要。
マメができるのを防ぐため2時間おきくらいに靴と靴下を脱いで湿気を取り、こまめに足を乾燥させた。マメって皮膚がふやけた時にできやすいそう。
この足のケアをすることでマメができる兆候はほぼない。24キロ快適に歩くことができた。
巡礼を楽しくするには
・仲間を作るために働きかける
・美味しいものを食べる
・足のマメ対策を怠らない
これらの3つが大事という結論。これだけ守っておけば楽しい巡礼になるんじゃないかと思う。
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